『よく診て よく考える』


 医療の基本は『正しい診断に基づく正しい治療の選択』です。身体の不調の原因となる病気を見つけるためには、多くの病気のことを知っていなければなりません。知らない病気は絶対に診断できません。多くの知識の引き出しがあり、それを自在に活用できることは医師に必須な能力の一つです。
 慶應義塾大学医学部の学生時代はアメフト三昧でしたが、平成2年に医師になってからは、知識の引き出しを増やし、それを活用できように多くの経験を積んできました。
 病院で働いていた頃の専門は『股関節』の病気と『子供』の病気で手術三昧の日々でしたが、それだけではなく、専門バカにならないように色々な病気の治療にあたってきました。
 開業してより多くの患者さんを診ていますが、内科や脳外科などの整形外科医が治療できないような病気からの症状で整形外科を受診する方も多く、色々な病気を診断できるように、さらに知識の引き出しを増やしていく努力は今も続けています。
 傲慢かもしれませんが、当院の一番の自慢は、『よく診てよく考える』事を常に実践していることです。もちろん、勘違いも誤りも日々の診療で起きていると思います。それを最小限に防ぐためには、患者さんとその症状の変化を、常に『診つづけて』、常に『考え続けて』いくことだと思っています。

“治す”、“維持する”、“予防する”治療


  様々な身体の不調を治療するために、以下の『三つの治療』を提供しなければならないと考 えています。
 病気を治して元の状態に戻す『治す』治療、症状を緩和し、身体の状態を『維持する』治療、そして、再び身体の不調がでないよう に『予防する』治療です。
 患者さんのほとんどは生きるか死ぬかの病気が隠れていたり、手術でしか治せない状態ではありません。それでも、痛い、しびれ る、動かない、不安だといった不調を感じて、わざわざ診療所にきて診察を受け治療を受けていただいています。
 どんな方でも命は有限ですし、身体の衰えが色々な不調をおこす原因になる事は仕方がないことですし、年を重ねていくとこのあいだまで出来たことがだんだん出来なくなります。
 仕事やスポーツで無理を続けると身体の不調が起きることは年齢に関係なく誰にでも起きます。また、いくら若くても人と競い合うようなスポーツを続けると、時には身体が悲鳴を上げる時期があります。
 もちろん、きちんと診察して重大な病気がないことを確認することが最重要であるのは事実ですが、そうでない場合の身体の不調をとるのは実は結構大変であることをここ数年実感しています。
 身体をいい状態に『維持する治療』とは身体をメンテナンスしてコンディションを整える方法を覚えることです。薬を服用するとか、毎日外用薬を使うとか、適度な運動の習慣をつけるといった積み重ねが『身体の状態を維持して』快適な生活をおくるためにはとても大切です。痛風や骨粗鬆症、関節リウマチの治療はずっと薬を飲み続けなければなりません。いい状態が維持できているかどうか定期的にチェックを受けることも大切です。
 また、どこまで無理すると痛みが出るかとか疲れが長引くとかは人によって違うもので、 『とことん悪くなる前に』身体を休めるとか、早めに治療を開始することが、身体の不調が再発し、長引くのを 『予防する治療』です。年を重ねて、無理が出来なくなるのは当たり前ですが、衰える筋力・心肺機能を維持するためにはある程度身体をいじめることは必要ですし、反対にきちんと身体を休めることも大切です。
 怪我を予防するために、硬くなった身体をストレッチも毎日やって柔らかくしたり、テーピングを覚えたりすることも『予防する治療』にあたります。一番大切なことは『休むことを覚えること』で、元来の身体を治癒する働きを妨げないことだと考えています。
 このような身体の調子を維持し、再発を予防する治療は、ひとり一人内容が違ってきます。そのようなひとり一人に合ったオーダー メイドの治療が出来ることを目標としています。

リハビリテーションは整形外科の『薬』


 リハビリテーション(re-habilit-ation)は 、Re が「再び」で、habilis は「ふさわしい状態」「適した」という二つの意味から成り立ち、「再び適した状態にする」とか「再びふさわしい状態にする」という意味を持っている言葉です。
 長く続く肩こりや腰痛、肩をはじめとする関節の拘縮(固くて痛く動かない状態)など、リハビリテーションが治療に絶対に必要な病気、症状は沢山あります。特に肩関節がとことん固くなるとリハビリを頑張っても上手く治らないことも多く早めにしっかり自宅でのリハビリを覚えて実行することが肝心です。
 スポーツでおきる身体の不調もトレーニング方法の改善、予防のためのストレッチ・テーピングなどリハビリテーションでできる事は沢山あります。そのようなスポーツトレーナー的なアプローチもリハビリテーションの大切な役割です。

 高血圧や、糖尿病、高脂血症、関節リウマチなど様々な病気は薬を飲み続けないと治らない・悪化する病気で、患者さんも薬を飲み続けることに納得していると思います。同じようにリハビリは整形外科の「薬」のような役割を持っていると思うようになりました。症状が治るまで毎日でも続けなければならないし、治療を止めて再び症状が悪化する場合もあります。
 整形外科で行うリハビリは、器械による電気治療、温熱治療といった消炎鎮痛処置と理学療法士による運動器リハビリテーションがあり、医院によっては消炎鎮痛処置のみを行っているところもあります。
 運動器リハビリテーションは理学療法士が医師の指示によってその方にあった施術を個別に行います。リハビリ自体は医師の指示で開始しますが、具体的な施術は理学療法士の診察によって決定します。また症状の変化を見ながらより各人にあった内容に変更して行き ます。医院で行う施術のみならず、自宅での運動の指導やスポーツによる障害に関してはトレーニングの仕方とかスポーツ復帰のタイミングの相談等々様々なことをやっています。
 理学療法士は、医師と同様の国家資格で、きちんとトレーニングと教育を受けた後、国家試験に合格してやっと取得出来る資格で、医師には出来ないアプローチでの治療ができる存在です。医師の下にいる立場ではなく、医師の出来る治療と補完し合ってよりいい治療を患者さんに提供する立場であると考えております。
         
                                                              

 
医院名

医療法人社団 泰青会 やよいだい整形外科

所在地

〒245-0008 神奈川県横浜市泉区弥生台29-1 弥生台2番館2階

連絡先

電話 045-810-5441 FAX 045-810-5440

代表者

院長 大山 泰生

開院日

2007年1月15日